将軍暗殺篇6

 

将軍暗殺篇6話さっき観た。ただただ心が痛かった。高杉君はどこまで優しい人間なんだと。初めて高杉が登場したのが確か祭りの回だったと思うけどその時は昔銀時やヅラ辰馬とともに攘夷戦争を戦ったやつぐらいの認識だった。全て壊すだけさ獣の呻きがやむまでなとか言っててこいつ狂ってる悪役だなあイケメンだけど、好きだけど。ぐらいにしか思わなかった。その後ちょくちょく本編には登場するもののがっつりと過去が掘り下げられることもなく私の中で高杉は先生を失ってしまった世界が憎いから壊そうとしている人間という認識だった。

でも将軍暗殺篇でそれはいい意味で覆された。高杉は誰より優しくてまっすぐな人だった。先生を助けるために戦ったのに先生の命と引き換えに生き残ってしまったこと、何より銀時に先生を斬らせてしまったこと、そんな状況を引き起こした自分を憎むけれど先生のおかげで助かった命だし、銀時に死ぬなと言われたしで死ぬこともできない。でもそんなことはあの時の当事者しか知らないから戦争が終わって平和な日々が訪れる。自分の中身は攘夷戦争の頃から止まったままなのに、自分の中の憎しみは消えないのに。だったらこんな腐った世界壊すしかあるめえよってことですね。

銀時になぜ俺たちを救いに来た、俺たちを見捨てて先生を救わなかった、お前こそ誰よりあの人を救いたかったはずなのにっていうとこほんとに切なかった。いっつも中二病全開で理解しがたい語彙力を発揮する高杉君がもう感情を素直にぶつけたような表現で、これが10年間ずっと銀時に聞きたかったことだったんだろな、銀時からの答えがほしかったんだろうなあ。銀時から答えが聞けて良かったね。俺がお前でもそうしたさ、だからお前に刃を向けるんだろう。銀さんわかってるね。お前は俺で俺はお前だからね、お前という俺だからね。

あと高杉は過去を捨てたものだと思ってたんだけど何一つ忘れてなかった、むしろ過去にとらわれてた。憎しみだけじゃなくて絆も憧憬も志もって言ったのがグッときた。全部忘れてなかったんだ高杉は。どんだけまっすぐな子なんや。さすが銀時の処女膜破っただけありますわ。何回だって立ち上がる

ぶっちゃけ祭り会で再会したときに話合ってたら今頃殺し合いせずに済んだんじゃねとか思ってしまうわけですがそのとき高杉は銀時が牙なんてなくしてのうのうと生きてるものだと思ってたから仕方ないか。実際なくしてなかったけど。銀時からしてみれば久々に会って刀向けられるわ、紅桜篇では春雨に命売られそうになるわでなんやこいつってなるよね。すれ違いすぎだよ高銀は。

何はともあれ感動した。月並みな言葉だけど。アニメになるとやっぱ迫力とか臨場感があるな、原作派だけど。高杉と銀時が救われる未来が来ますように。高杉君はそろそろ起きようか、